公演情報

2020

金春円満井会特別公演

「實方」
 みちのくを旅する西行法師の前に、歌の道の先達、藤原実方中将の霊が現われる。昔、賀茂の祭で、冠に竹の葉を挿して舞って賞賛されたことを語って姿を消す。西行が仮寝していると、実方の霊はありし日の雅な姿を見せ、静かに舞を舞う。水鏡に姿を映し、しばし、美しかった若き日にみずから陶酔する。しかし、現実の老衰の身はいかんともしがたい。ときならぬ雷鳴のなか、枯れ野のかなたへと去って行く。
 堂上歌人の回想に表れた自負と失意。老体の序ノ舞を通しての幻想から幻滅への推移。世阿弥の異色作。昭和六十三年に金春流が復活上演して以来、三十二年ぶりの再演である。

「正尊 働キ入り」
 頼朝は、梶原景時の中傷により義経の忠誠心に疑いを抱き、義経を暗殺すべく、ひそかに土佐坊正尊を都に向かわせる。義経と弁慶はこれを察知し、正尊を召し寄せ、上京の目的を問いただす。正尊は熊野詣でのためと偽り、敵意を持たぬことを誓った起正文を書いて弁慶に渡す。弁慶がこれを読み上げる。一応その場を切り抜けた正尊だが、じつは夜襲を準備していた。義経と弁慶は正尊を迎え討ち、捕縛する。
 聴きどころは起請文、見どころは義経方と正尊方の熾烈な戦い。
〈働キ入リ〉の小書により長刀や太刀を駆使して、華やかな斬り合いの型が展開する。シテ弁慶とツレ正尊は互角に対立し、義経と静御前も最後まで活躍する。観世弥次郎長俊作の劇能。

羽田 昶

<日時> 令和2年 2月11日(火・祝)
       13時開演 (12時 開場)

<会場>  於:国立能楽堂  東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 
     中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車 徒歩約5分
     大江戸線 国立競技場駅下車 A4出口から 徒歩5分
     副都心線 北参道駅下車   出口1から 徒歩7分

<番組> 
能「実方」
シテ(前/老翁   後/藤原実方)  高橋忍
ワキ(西行法師)  宝生欣哉
間(所ノ者) 山本則秀
笛     一噌隆之
小鼓    大倉源次郎
大鼓    安福光雄
太鼓    桜井均
後見    櫻間金記
      金春穂高
地謡    金春安明 金春康之 金春憲和 辻井八郎
      井上貴覚 本田芳樹 本田布由樹 中村昌弘

狂言 「地蔵舞」 シテ  山本東次郎  アド  山本則俊

独吟「六元」   金春安明

仕舞「弓八幡」 金春穂高
仕舞「杜若キリ」金春憲和
地謡   山中一馬 佐藤俊之  本田布由樹 政木哲司

仕舞「箙」   安達裕香
仕舞「笹ノ段」 長谷川純子
地謡  岩松由実 村岡聖美 柏崎真由子
   林美佐 中野由佳子

能「正尊 働キ入リ」
シテ(弁慶)  山井綱雄
ツレ(正尊)  辻井八郎
トモ(姉和光景)井上貴覚
子方(源義経) 山井綱大
子方(静御前) 金春初音
立衆(正尊の家来) 大塚龍一郎
立衆(正尊の家来)  萩野将盛
立衆(義経の家来) 本田芳樹
立衆(正尊の家来) 中村昌弘
間(侍女)  山本凜太郎
笛     槻宅聡
小鼓    田邊恭資
大鼓    國川純
太鼓    小寺真佐人
後見    横山紳一
      政木哲司
地謡    本田光洋 吉場廣明 金春穂高 山中一馬
      佐藤俊之 本田布由樹 中村一路 渡辺慎一

終演予定 十七時半頃

<入場料>
S席●12,000円   A席●10,000円 

<チケット取扱い・お問合せ>
山井綱雄事務所

Tel 070-6526-0270 (受付時間 平日10:00~18:00)
Mail:info@tsunao.net

2019

第十四回 山井綱雄之會

令和元年度(第74回)文化庁芸術祭参加公演

「豊公能(ほうこうのう)」は、金春流能楽を溺愛した太閤豊臣秀吉が58歳の頃に、 その命により作られた能で、62世宗家金春安照師が節附。 平成12年、80世宗家金春安明師(当時宗家嫡男)が祖先の手掛けた幻の豊公能「この花」を発見し、 平成14年、金春安明師監修のもと、金春流としての初演を果たした。 今回、発見者金春安明師自らが豊公豊臣秀吉役を勤め、新元号「令和」の由来となった梅を 讃えた豊公能「この花」にて令和元年を奉祝。 豊臣秀吉所縁の金春流として、地頭に流儀の長老本田光洋師、後見には現81世宗家金春憲和師、 流儀を代表する櫻間金記師を据えた金春流を挙げての布陣にて、このたび山井綱雄が挑みます。

<日時> 2019年 令和元年  10月25日(金)
       18:00開演 (17:15 開場)

<会場>  二十五世観世左近記念観世能楽堂 
     東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階
     電話 03-6274-6579 FAX 03-6274-6589  
      ●銀座駅 東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線
           A2出口、A3出口より徒歩2分
      ●東銀座駅 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 
           A1出口より徒歩3分

<番組> 

豊公能「この花」について
後藤和也(能楽研究家)山井綱雄

仕舞「井筒」櫻間金記
仕舞「実盛キリ」本田光洋
地謡   髙橋忍   辻井八郎 山中一馬 井上貴覚

狂言 「文蔵」シテ  山本則重  アド  若松  隆

豊公能「この花」
シテ(前/女   後/梅の精) 山井綱雄
ツレ(豊公  豊臣秀吉) 金春安明(金春流80世)
トモ(豊公の家来)政木哲司 柴山  暁
アイ(下人)山本則秀
笛    藤田貴寛
小鼓   鵜澤洋太郎
大鼓   安福光雄
太鼓   吉谷潔
後見   金春憲和(金春流81世宗家)
     櫻間金記
     横山紳一
地謡   本田光洋 吉場廣明 髙橋忍 辻井八郎
     井上貴覚 本田芳樹 本田布由樹 中村昌弘

<入場料>(全席指定)
一般発売日 8月1日(木)
綱雄の会先行受付 7月16日(火)~7月31日(水)

SS席●10,000円   S席●9,000円
A席●7,000円    B席●5,000円
学生席B席●3,000円 
※学生席は山井綱雄事務所のみのお取り扱いとなります。

<チケット取扱い・お問合せ>
山井綱雄事務所

Tel 070-6526-0270 (受付時間 平日10:00~18:00)
Mail:info@tsunao.net

Confetti(カンフェティ)・・・お得な公演チケットサイト
WEB予約 http://confetti-web.com/
電話予約 カンフェティチケットセンター
0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)
オンラインチケット(Confetti[カンフェティ]に移動します)

【生解説 音声ガイドのご案内(有料)】
第十四回 山井綱雄之會公演では音声ガイドをご用意
いたしました。
能楽研究家 後藤和也氏の生解説をお楽しみいただけます。
数に限りがございますので、ご予約をおすすめいたします。
<使用料 500円 別途保証金 1,000円(保証金は返却時に
返金致します)> 衆我財団のご協力により使用料を変更
しました。
※音声ガイドのお申込みは上記の山井綱雄事務所まで

悪魔×能×二十五絃箏 能舞ヰ三重箏(のうまゐさんじゅうそう)


能楽堂で見る日本の伝統芸能シリーズ41 「悪魔×能×二十五絃箏 能舞ヰ三重箏(のうまゐさんじゅうそう)」

<日 時 > 2019年12月21日(土)  
       開演 17:00 開場 16:30

<会 場 > 豊田市能楽堂
       愛知県豊田市西町1丁目200番地

<内 容 > 朗読・歌唱:デーモン閣下
       能舞・謡 :山井綱雄
       二十五絃箏:中井智弥

<入場料>  全席指定/4,000円(学生2,000円)

<問合せ>  豊田市コンサートホール・能楽堂事務室 
TEL : 0565-35-8200
※車いす席はお問い合わせください
※未就学児入場不可

<発売日 >
友の会DM先行発売/2019年7月6日(土)21:00まで受付
(専用ハガキ必須)
友の会先行発売/2019年7月13日(土)10:00~
一般発売 /2019年7月20日(土)10:00~

<チケット販売場所>
豊田市コンサートホール・能楽堂事務室(豊田参合館8階)
TEL:0565-35-8200
https://www.t-cn.gr.jp/

<プレイガイド>
チケットぴあ TEL:0570-02-9999 
       (Pコード:495-522)
名鉄ホールチケットセンター TEL:052-561-7755

<主催> 公益財団法人豊田市文化振興財団
     豊田市・豊田市教育員会


悪魔×能×二十五絃箏 能楽堂で生まれる新しい芸能
ロックアーティストとしてだけでなく、相撲を始めとする日本伝統芸能・文化にも造詣が深く様々なコラボレーションを通して活躍の場を拡げるデーモン閣下。
金春流シテ方能楽師として能楽のあらゆる新しい可能性を拡げ続け且つ閣下信者でもある山井綱雄。
類い稀な演奏技術で様々なジャンルの音楽を鋭く深く表現する二十五絃箏奏者、中井智弥。
悪魔、能楽、二十五絃箏という3つの異文化が能楽堂で混ざり合う異色の合体企画。
能楽堂で生まれる新しい芸能の形にご期待されたし!

座・SQUARE 第22回公演 ~決意~

日時:2019年7月15日(月・祝) 
午後1時開演(午後0時15分開場)

於:国立能楽堂  東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 
  中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車 徒歩約5分
  大江戸線 国立競技場駅下車 A4出口から 徒歩5分
  副都心線 北参道駅下車   出口1から 徒歩7分

解説         井上貴覚
能 「実盛」  白髪を黒く染め、若やいだ姿で人生を
        賭けた合戦に挑む男の生きざま。
        シテ  高橋忍
狂言「子盗人」 シテ  野村萬斎
仕舞「井筒」      山井綱雄
仕舞「善知鳥」     辻井八郎
能 「海人」  命を賭して子の幸を願った母。
        時を経て母の深い愛を知った子。
        親子の絆が今仏の功徳で結ばれる。
        シテ  井上貴覚

入場料:(全席指定席)
SS席 8,000円  S席 7,000円  A席 5,000円
B席  3,000円 (B席学生 1,500円)


チケット取扱い・お問合せ:山井綱雄事務所
             Tel:070‐6526‐0270
               (平日10時~18時)
             Mail: info@tsunao.net

山井綱雄 シテ公演 金春会定期能

日時:2019年6月2日(日) 12時30分開演(11時45分開場)

於:国立能楽堂  東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 
  中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車 徒歩約5分
  大江戸線 国立競技場駅下車 A4出口から 徒歩 5分
  副都心線 北参道駅下車   出口1から  徒歩 7分

  能「盛久」 シテ 山井綱雄
  能「井筒」 シテ 櫻間右陣
  能「鵜飼」 シテ 井上貴覚

入場料:一般 6,000円  25歳以下優待券 2,500円
    全席自由席

盛久あらすじ:
囚われの身となった平家の侍、主馬判官盛久は鎌倉への護送役、土屋某に頼んで、日頃信仰する東山の清水観音に輿をまわしてもらい、最後の祈願をします。 鎌倉に着き、処刑を明日と知らされた盛久は、心静かに法華経を読誦すると、明け方、夢の中で観世音のお告げを受けます。 そして、明朝、由比ヶ浜で太刀取りが盛久の後ろから斬りつけようとすると、盛久の手にした経巻から発する光で目が眩み、思わず取り落とした太刀が二つに折れてしまいます。 この知らせを受けた源頼朝は、盛久を呼び寄せ、昨晩の夢の内容を聞き、「自分も同じ夢を見た、観世音のお告げである」と盛久の命を助け、盃を与えます。 その後、盛久は御代を寿ぎ、舞を舞うのでした。

チケット取扱い・お問合せ:山井綱雄事務所
             Tel:070‐6526‐0270
                 (平日10時~18時)
             Mail: info@tsunao.net

「サキの國」再上演


浦島太郎のその後~「サキの國」磯子公会堂(横浜市)で
再上演いたします

日時:2019年7月13日(土) 開演14:00 開場13:30

場所:磯子区公会堂ホール(JR磯子駅前)
   横浜市磯子区磯子3-5-1(磯子区総合庁舎内)

料金:4,000円(全席指定)

出演:森弘一郎 山井綱雄 おおたか静流 
   クリストファー・ハーディ 松尾慧 駒沢裕城 八尋洋一

チケットお問合せ:久良岐能舞台 045-761-3854
           (受付10:00~17:00) 

内容:(久良岐能舞台HPより)
ご存知、玉手箱を開けてお爺さんになった浦島太郎!
その後はどうなっちゃたのでしょう~?
玉手箱を開けたところから始まります。するとそこは音楽の神々が住んでいる世界(惑星)。
驚きと不安な気持ちから生きていくためにコミュニケーションを学びます。そして、別の世界から過去・未来と自由に移動でき、絶大な力「無」の存在「現動」能楽師が現れます。
能楽師と浦島太郎のダンスバトルは見ものです。現動に打ちのめされそれでも生きていく浦島太郎、その場その場を判断し進んでいく先(サキの國)はどこなんでしょうか?
これは久良岐能舞台が海外で活躍されているパフォーミングアーティストの「森弘一郎」さんを招いてそこから金春流シテ方能楽師「山井綱雄」さん、ミュージシャンと能舞台でできるパフォーマンスを出演者全員で作りました。今までにない複雑なパズルでした。セリフのないミュージカル?
昨年、ご覧になられた多くの方々から賞賛をいただき「ヤバイ!」というお声を聞きました。
チケットも1ヶ月前には狭い会場ですので完売になりご迷惑をおかけしました。
今回は会場を広い場所にして音楽を強化して、映像作家「佐々木成明」氏を加えて、能舞台とは違うホールでの世界をお楽しみください。
日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラム。
beyond2020 プログラムに認証されました。  

東京・日本橋「水戯庵」3月公演情報

水戯庵 一周年記念公演にて山井綱雄が能「猩々」を勤めます

東京・日本橋の「水戯庵(すいぎあん)」は、能・狂言など日本の伝統芸能を間近で楽しむことができる新感覚の劇場型レストランです。

水戯庵:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-5-10 B1)
東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越駅前」A6出口徒歩1分
(コレド室町2直結)

2019年3月24日(日) -プレミアムウィーク-
能・金春流 五番目物「鬼」

【第一部】ランチタイムでの公演
 開場 11:00 開演 11:15 終演 11:55 閉場 13:00
素謡〈翁〉 シテ金春憲和 地謡:井上貴覚/本田布由樹
       解説:本田布由樹
半能〈猩々 〉山井綱雄(装束を着用します)
      ワキ:舘田善博 笛:熊本俊太郎 小鼓:森貴史
      大鼓:佃良太郎 太鼓:林雄一郎 
      後見:金春憲和 地謡:井上貴覚/本田布由樹      

【第二部】ティータイムでの公演
 開場 13:30 開演 13:45 終演 14:25 閉場 15:30
独吟〈高砂〉井上貴覚  解説:井上貴覚
実演〈猩々〉山井綱雄(装束を着用します)
      地謡:井上貴覚/本田布由樹

【第三部】ディナータイムでの公演
開場 17:30 開演19:00 終演 19:40 閉場 20:30
独吟〈高砂〉井上貴覚  解説:井上貴覚
実演〈猩々〉山井綱雄(装束を着用します)
      地謡:井上貴覚/本田布由樹  

料金・座席・料理など詳しくは「水戯庵」のホームページを
ご覧ください。

お問い合わせ  水戯庵 03-3527-9378 
受付時間:10:00〜20:00(平日)
10:00〜19:00(日曜、祝日)
休業日:元旦/臨時休業日

山井綱雄 「翁」シテ 東次郎家伝十二番 第1回 横浜能楽堂企画公演

日時: 平成31年4月20日(土)開演:午後2時

完売御礼!

「翁」翁 山井綱雄 三番三 山本東次郎
狂言「三社風流」山本則秀

チケット料金

前半セット券(第1回~第6回) ※セット券は6回全て同じ席になります。
S席 25,000円、A席 20,000円、B席 16,500円

前半単独券
第1回、第4回 S席 6,000円、A席 5,000円、B席 4,000円
第2回、第3回、第5回、第6回 S席 4,000円、A席 3,000円、B席 2,500円

チケットお申し込み:横浜能楽堂 045-263-3055

一般発売日
前半セット券:2019年1月5日(土)正午より(初日は電話のみ)
前半(第1回~第6回)単独券:2019年1月12日(土)正午より(初日は電話・WEBのみ)
*セット券は、電話・窓口のみの取り扱いです。
*電話予約開始日にチケットが売り切れた場合、窓口での販売はありません。

山井綱雄 シテ公演 円満井会定例能

日時: 平成31年3月2日(土) 12時30分開演
於 :矢来能楽堂 東京都新宿区矢来町60
東京メトロ東西線「神楽坂」駅 2番出口より徒歩2分
都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅 A1出口より徒歩5分

能:「鉢木」シテ 山井綱雄
能:「羽衣」シテ 安達裕香
能:「融」 シテ 岩松由実

入場料(全席自由席)

一般         5,000円
25歳以下優待券   2,500円

チケット取扱い・お問い合せ

山井綱雄事務所
Tel  070-6526-0270(受付時間 平日10:00~18:00)
Mail info@tsunao.net

<鉢木 解説 山井綱雄より>

旅の僧に身を変じた北条時頼(ワキ)は、諸国を廻る旅の途中、佐野(現在の栃木県佐野市)の辺りにて大雪に見舞われ前後を見失い、一夜の宿を乞う。
佐野源左衛門常世(シテ)は、領地を横領され今は没落した貧しい身と成り下がっていた。僧の乞いに一旦は断る常世であったが、常世の妻(ツレ)から僧を泊める功徳を説かれ、思い止まり僧をあばら家に泊める。
大雪の極寒の夜、常世は僧に粟の飯を振る舞いつつ、一族秘蔵の鉢木を惜し気もなく薪にして暖をとり、振る舞うのであった。
「鎌倉に一大事あればいつでも一番に馳せ参じる」。目の前の僧が最高権力者北条時頼とも知らぬ常世はそう息巻き、翌朝には互いに名残惜しく別れるのであった。
後日、鎌倉に戻った鎌倉幕府第五代執権北条時頼は、全国の武士に鎌倉集結の触を出し、一番に馳せ参じた一団の中にいる常世を目の前に呼び出す。
目の前に鎮座する北条時頼公があの旅の僧であったことを知った常世は大いに驚き無礼を詫び、時頼はあの時の厚意に感動し広大な領地を与え、常世はその後大いに栄えることとなったのであった。
名作ドラマ「水戸黄門」「暴れん坊将軍」の原典のような、江戸以降の武士階級に愛された名曲。そして台詞劇のようなこの作品は「ハラでいかに演じるか」という能の劇的要素の集大成のような作品でもある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前身の「三春会」十四歳での能「田村」より三十一年に及び勉強させて頂きましたこの「円満井会」でのシテ役を、今回にて「卒業」させて頂くこととなりました。「卒業」に相応しい大曲、心して勤めさせて頂きます。

山井綱雄シテ出演東京・日本橋「水戯庵」

東京・日本橋の「水戯庵(すいぎあん)」は、能・狂言など日本の伝統芸能を間近で楽しむことができる新感覚の劇場型レストランです。第三部(ディナー)のみ。予約制

水戯庵:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-5-10 B1)東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越駅前」A6出口徒歩1分(コレド室町2直結)

■第三部(ディナータイム)
17:30開場
19:15~19:55公演
17:30~食事(ただし公演中を除く)

2019年
2月8日(金)
ディナータイムでの公演(19:00~19:40)
解説:安達裕香
半能〈敦盛〉シテ山井綱雄(装束を着用します)ワキ:野口琢弘 笛:熊本俊太郎 小鼓:飯冨孔明 大鼓:亀井洋佑 後見:安達裕香 地謡:井上貴覚/本田芳樹

お問い合わせ  水戯庵 03-3527-9378 
受付時間:10:00〜20:00(平日)
      10:00〜19:00(日曜、祝日)
休業日:元旦/臨時休業日